アイスランドパンクロック祭り

ビョークのソロには全く関心がないけど、sugarcubesはすげえかっこいいと思う。はじめてちゃんと聴いたが、調べれば調べるほど興味深い。

  • ビョーク、小学生のころにアルバム出す。ナイスキッズもの。
  • アイスランドにパンクロックブーム到来。天才子役ビョークもTappi Tíkarrassとかのバンドで活動。
  • Tappi Tíkarrassを経て、KUKLというハードコアジャズパンクバンド結成。ポップグループとかギャングオブフォーみたなポストパンク。CRASSレーベルからリリース。
  • KUKLsugarcubesへと発展。flux of pink indiansのレーベル、one little indian からリリース。
  • sugarcubes解散。ビョークソロへ。変なおじさん(アイナー)、元デイジーチェインソウのケイティを捕獲。

    というのがビョーク周辺のアイスランドシーン。で、その辺の動きをまとめた映画がRokk i Reykjavikらしい。未見。SCREAMING MASTERPIECEという映画へ続く。
    で、Rokk i Reykjavikのコンピがあり、それに収録されてるバンドがえらいかっこいいので紹介するのが今回の趣旨である。


    ■Tappi Ti'karrass  中学生くらいのビョークが在籍。なんとなく赤面してしまう。


    ■Þeyr - "Rúdolf"  いちばんかっこいいと思う。ワイヤーとかみたいな芸大生パンクの匂い。


    ■Fræbbblarnir - Gotta go  モヒカンのやつがいたり、割と直球のパンク。


    ■Bodies - Where are the bodies  威勢の良さそうなルックスに反して、ジョイディビジョンみたな陰気な音。


    ■Vonbrigði - Ó Reykjavík  コックニーリジェクツ的なやんちゃそうな感じ。


    ■Ego - Sieg Heil  Þeyrといい、ナチをおちょくるのが流行ってたっぽい。ドラムがモーターヘッドのTシャツを着てる。


    初期はもろパンクで、その後ニューウェーブ的なホワイトファンクとかそういう音に流れたバンドも見られる。たぶん人口少なすぎてほぼ連れだと思うので、互いに牽制し合いながら「ほな、おれは違うことやったるねん」という感じだろうか。フィンランドなどスカンジナビア周辺でハードコアパンク、というかディスチャージが流行ったのに対し、アイスランド人は他人のモノマネはしないというプライドが芽生えるのが早かったような印象。
    特にビョークのパンクの咀嚼の早さは町田町蔵に通じるものを感じる。パンクを聴いてそのままパンクをやらない先見の明というか、音楽以外に目が行ってるひと特有のセンス。もちろん耳がいいという前提で。